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2026.10.19

【2026年最新版】卒FIT後はどうする?売電より「自家消費」がおすすめな理由を専門家が徹底解説

【2026年最新版】卒FIT後はどうする?売電より「自家消費」がおすすめな理由を専門家が徹底解説

太陽光発電を設置して10年。

「もうすぐFITが終わるけれど、その後はどうすればいい?」
「今まで通り売電した方がいい?」
「蓄電池を設置して自宅で使った方がお得?」

このようなお悩みを持つ方が増えています。

住宅用太陽光発電は、FIT(固定価格買取制度)による買取期間が終了しても、発電そのものが終わるわけではありません。

むしろ卒FITは、太陽光発電の使い方を「高く売る」から「自宅で賢く使う」へ切り替えるタイミングと考えることができます。

特に現在は、卒FIT後の売電価格と家庭が電力会社から購入する電気の価格に大きな差があるため、発電した電気を売るだけではなく、自宅で使う「自家消費」の重要性が高まっています。

今回は、卒FIT後の選択肢と、なぜこれからは「売電より自家消費」が重要なのかを、省エネ設備の専門家の視点から詳しく解説します。

目次

1.そもそも「卒FIT」とは?

2.卒FITしても太陽光発電はまだ使える

3.卒FIT後の主な選択肢は「売電」と「自家消費」

4.なぜ卒FIT後は「売るより使う」が注目されるのか

5.売電と自家消費では1kWhの価値が違う

6.自家消費率を高める3つの方法

7.卒FIT後に蓄電池を導入するメリット

8.エコキュートとの組み合わせも効果的

9.卒FITとパワコン交換時期が重なる理由

10.すべての家庭に蓄電池がお得とは限らない

11.卒FIT前に確認しておきたい5つのポイント

12.よくある質問(FAQ)

13.まとめ

1.そもそも「卒FIT」とは?

FITとは「固定価格買取制度」のことで、再生可能エネルギーで発電した電気を一定期間、国が定めた価格で電力会社などが買い取る制度です。

住宅用太陽光発電(10kW未満)の固定価格での買取期間は10年間です。

この10年間の買取期間が満了することを、一般的に「卒FIT」と呼びます。

2009年11月に始まった余剰電力買取制度の対象設備は2019年11月から順次買取期間を満了しており、資源エネルギー庁によると、2023年までに累計約135万件が卒FITを迎えています。

重要なのは、

「FITが終わる=太陽光発電が使えなくなる」ではない

ということです。

終了するのは、あくまで国の制度に基づいた固定価格での買取期間です。

2.卒FITしても太陽光発電はまだ使える

「10年経った太陽光パネルは、もう寿命なのでは?」

と思われる方もいらっしゃいます。

しかし、太陽光パネルは一般的に20年以上にわたり発電を続けることが可能とされており、FIT終了後も自立的な電源として長く利用することが期待されています。

つまり、

FIT10年間は太陽光発電の前半戦。卒FIT後は後半戦

と考えると分かりやすいでしょう。

そして、この後半戦で重要になるのが「発電した電気をどう使うか」です。

3.卒FIT後の主な選択肢は「売電」と「自家消費」

卒FIT後の太陽光発電には、大きく分けて2つの選択肢があります。

選択肢① 余った電気を引き続き売電する

FIT期間終了後も、小売電気事業者などと契約することで余剰電力を売ることができます。

設備を大きく変更する必要がないため、

「とりあえず今のまま使いたい」

という方にとっては最も簡単な方法です。

選択肢② 発電した電気をできるだけ自宅で使う

もう一つが「自家消費」です。

昼間に太陽光で発電した電気を家庭内で使用し、さらに余った電気を蓄電池やEVなどへ貯めて、夕方から夜間に利用します。

資源エネルギー庁も、卒FIT後の主な選択肢として「蓄電池やEVなどと組み合わせた自家消費」と「自由契約による売電」を案内しています。

4.なぜ卒FIT後は「売るより使う」が注目されるのか

ここが今回の記事で最も重要なポイントです。

卒FIT後に自家消費が注目される最大の理由は、

「売る電気の価値」と「買う電気の価値」に差があるから

です。

例えば、東京電力エナジーパートナーの卒FIT向け「再エネ買取標準プラン」では、2026年9月時点で買取単価は8.50円/kWh(税込)です。

一方、家庭が電力会社から購入する電気には、電力量料金だけでなく燃料費調整額や再生可能エネルギー発電促進賦課金なども関係します。

そのため、

安く売って、高い電気を買い戻す

という状態になりやすいのです。

そこで重要になるのが、

「売電収入を増やす」より「買う電気を減らす」

という考え方です。

5.売電と自家消費では1kWhの価値が違う

具体的な例で考えてみましょう。

仮に太陽光発電で10kWhの余剰電力が発生したとします。

卒FIT後の売電価格を仮に8.5円/kWhとすると、

10kWh × 8.5円 = 85円

の売電収入です。

一方、その10kWhを蓄電池などに貯めて家庭内で使い、仮に購入電力の回避価値を1kWhあたり30円とした場合、

10kWh × 30円 = 300円相当

の購入電力を減らせる計算になります。

もちろん実際には、蓄電池の充放電ロス、電気料金プラン、時間帯別単価、太陽光発電量などを考慮する必要があります。

それでも基本的な考え方として、

売電単価 < 購入する電気の実質単価

であれば、1kWhを売るより自分で使った方が経済的価値は高くなります。

これが「卒FIT後は自家消費」といわれる最大の理由です。

6.自家消費率を高める3つの方法

自家消費というと「蓄電池を買わなければいけない」と思われがちですが、方法は蓄電池だけではありません。

① 電気を使う時間帯を昼間へ移す

最も簡単な方法です。

太陽光が発電している昼間に、

洗濯乾燥機、食器洗い乾燥機、掃除機、エアコンなどを使用します。

最近の家電にはタイマー機能もあるため、昼間へ使用時間を移すだけでも自家消費率を高められます。

② エコキュートを昼間に沸き上げる

従来のエコキュートは、夜間電力を利用してお湯を沸かす使い方が一般的でした。

しかし、太陽光発電を設置している家庭では、昼間の余剰電力を使ってお湯を沸かす方法も有効です。

つまり、エコキュートの貯湯タンクを「熱の蓄電池」のように活用する考え方です。

③ 家庭用蓄電池を導入する

自家消費率をさらに高めたい場合に有効なのが家庭用蓄電池です。

昼間に使い切れなかった電気を蓄電池へ貯め、夕方から夜間に使用できます。

これによって、太陽光が発電しない時間帯にも「昼間につくった電気」を使えるようになります。

7.卒FIT後に蓄電池を導入するメリット

蓄電池のメリットは、単なる電気代削減だけではありません。

太陽光発電の余剰電力を有効活用できる

昼間に発電して余った電気を蓄電し、夜に使用できます。

これにより電力会社から購入する電力量を減らせます。

停電時の非常用電源になる

地震や台風などで停電した場合でも、蓄電池に電気が残っていれば、対応する回路・機器へ電気を供給できます。

システム構成によって異なりますが、

冷蔵庫、照明、スマートフォン、Wi-Fi、テレビ、エアコンなどを使用できる場合があります。

電気料金上昇への備えになる

自宅でつくった電気を自宅で使う割合が高くなれば、電力会社から購入する電力量そのものを減らせます。

将来の電気料金を正確に予測することはできませんが、購入量を抑えることで料金変動の影響を受けにくい住宅に近づけることができます。

8.エコキュートとの組み合わせも効果的

卒FIT後の自家消費を考える際、ぜひ検討したいのがエコキュートです。

特に、

太陽光発電+蓄電池+エコキュート

という組み合わせは、自家消費との相性が良いシステムです。

例えば晴れた昼間、

太陽光発電
↓
まず家庭で使用
↓
余剰電力で蓄電池を充電
↓
さらに余剰があればエコキュートでお湯をつくる

といったエネルギー活用が可能になります。

卒FIT後は「いくらで売るか」だけでなく、

発電した電気を家庭内でどこまで使い切れるか

という視点が重要になります。

9.卒FITとパワコン交換時期が重なる理由

卒FITを迎えるご家庭に、もう一つ確認していただきたい設備があります。

それがパワーコンディショナー(パワコン)です。

パワコンは太陽光パネルで発電した直流電力を、家庭で利用できる交流電力へ変換する重要な機器です。

一般的にパワコンは太陽光パネルより先に更新時期を迎えるため、設置から10年以上経過した住宅では、卒FITと同時に設備状態を確認しておくことをおすすめします。

もしパワコンの交換時期と蓄電池導入のタイミングが重なるのであれば、パワコンと蓄電池を別々に考えるのではなく、太陽光・蓄電池を含めたシステム全体を見直すことが重要です。

10.すべての家庭に蓄電池がお得とは限らない

ここは非常に重要です。

「卒FITしたら必ず蓄電池を付けた方がいい」

というわけではありません。

例えば、

  • 昼間の電気使用量が多い
  • 太陽光発電量が少ない
  • 夜間の電気使用量が少ない
  • 既に自家消費率が高い

といったご家庭では、大容量の蓄電池を設置しても十分に使い切れない場合があります。

反対に、

  • 太陽光の余剰電力が多い
  • 夕方~夜間の電気使用量が多い
  • オール電化住宅
  • 停電対策を重視している
  • 今後も長く現在の住宅に住む予定

といったご家庭では、蓄電池との相性が良い可能性があります。

したがって、蓄電池を選ぶ際には、

「何kWhの蓄電池が売れているか」ではなく「わが家では何kWh必要なのか」

を考えることが大切です。

11.卒FIT前に確認しておきたい5つのポイント

卒FITが近づいたら、次の項目を確認してみましょう。

① FITの終了年月
契約書・検針票・電力会社からの案内などで確認します。資源エネルギー庁によると、原則として買取期間満了の数か月前を目途に現在の買取事業者から通知されます。

② 現在の年間発電量
太陽光モニターなどで年間発電量を確認します。

③ 年間売電量
どれだけ余剰電力が発生しているかを確認します。

④ 年間購入電力量
電力会社からどの程度電気を買っているか確認します。

⑤ 太陽光・パワコンの状態
10年以上使用している設備は、一度点検しておくと安心です。

この5つが分かれば、

「売電を継続する場合」

「蓄電池を導入した場合」

「エコキュートと組み合わせた場合」

などを比較しやすくなります。

12.よくある質問(FAQ)

Q.卒FIT後も売電できますか?

はい。FITによる固定価格での買取は終了しますが、小売電気事業者などと契約して余剰電力を売電することは可能です。買取単価や契約条件は事業者によって異なります。

Q.卒FIT後は必ず蓄電池を設置した方がいいですか?

いいえ。

発電量・売電量・電気使用量・生活時間帯などによって経済効果は異なります。

まず現在の電力データを分析し、導入前後のシミュレーションを行うことが重要です。

Q.売電を続けるのと蓄電池ではどちらがお得ですか?

ご家庭によって異なります。

ポイントは、

「年間売電収入」対「年間の購入電力削減効果」

で比較することです。

蓄電池の場合はさらに、導入費用、充放電ロス、保証期間、将来の交換費用なども含めて判断する必要があります。

Q.卒FITしたら太陽光パネルを交換する必要がありますか?

基本的に、卒FITしたという理由だけで交換する必要はありません。

FIT終了は太陽光パネルの寿命を意味するものではなく、国もFIT終了後10年以上にわたり自立的な電源として発電していくことを想定しています。

13.まとめ 卒FITは「売る」から「使う」へ見直すタイミング

卒FITは、太陽光発電のメリットが終わるタイミングではありません。

むしろ、

「売電中心の太陽光発電」から「自家消費中心の太陽光発電」へ切り替えるタイミング

と考えることができます。

FIT期間中は、高い固定価格で売電できたため、「余った電気を売る」ことに大きなメリットがありました。

しかし卒FIT後は、

発電 → 自家消費 → 蓄電 → 給湯 → 余った分だけ売電

という考え方が重要になります。

特に、太陽光発電を設置して10年以上経過しているご家庭では、卒FITだけでなく、パワコンやエコキュートなど住宅設備の更新時期が重なることもあります。

だからこそ、一つの設備だけを見るのではなく、

太陽光発電・蓄電池・エコキュートを含めて「家全体のエネルギーをどう使うか」を考えることが大切です。

株式会社フューチャー・リレーションでは、卒FIT後の売電継続・蓄電池による自家消費・エコキュートとの連携など、お客様の発電量や電気使用量に合わせたご提案を行っています。

「もうすぐ卒FITを迎えるけれど何をすればいいかわからない」

「今のまま売電するのと蓄電池を設置するのはどちらがお得?」

「自宅の場合、蓄電池を導入すると年間いくら電気代が変わる?」

このような疑問をお持ちの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

大切なのは、蓄電池を導入することではなく、ご家庭にとって最もメリットのある電気の使い方を選ぶことです。

現在の発電量・売電量・電気使用量をもとに、卒FIT後の最適な活用方法をシミュレーションいたします。

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